| [2025_12_10_03]大地震繰り返す三陸沖 プレート境界 ひずみ蓄積(東奥日報2025年12月10日) |
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04:00 本県で震度6強を観測した同県東方沖の地震は、過去にも大きな地震を繰り返してきた海域で起きた。青森、岩手、宮城各県東側の三陸沖は、太平洋プレートが陸側のプレートの下に沈み込んで、ひずみが蓄積されやすく、エネルギーが解放されると大きな地震となる。今回も震源はプレート境界とみられる。 気象庁によると、地震は8日午後11時15分ごろ発生。震源は三陸沖の北側に当たる八戸市の東北東80km付近、深さ約54kmで、地震の規模はマグニチュード(M)7・5とされる。押し合う力がかかり断層が上下方向にずれる「逆断層型」だったと考えられる。 震源は、1968年の十勝沖地震(M7・9)の震源域と重なり、南側では94年に三陸はるか沖地震(M7・6)も発生している。 東京大の佐竹健治名誉教授(地震学)は「(三陸はるか沖地震では)津波は極端に大きくはなかったが、揺れや液状化で被害が生じた。(1週間以内に)さらに大きな地震が起こる可能性もあり、警戒を続けてほしい」と語った。宮城県沖が震源だった東日本大震災では、2日前にM7級の地震があった。国土地理院の暫定的な分析では、今回の地震で動いた断層の長さは60km程度、すべり量は2m程度。震源に近い東通村では、東方向に最大8・8cmの地殻変動が観測された。 政府の地震調査委員会の「長期評価」では、本県東方沖と岩手県沖北部のプレート間でM8級の地震を想定。気象庁と内閣府は今回の地震により、日本海溝・千島海溝沿いでM9級を含む巨大地震の発生可能性が平常時より相対的に高まったとして、初の「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表した。 一方、今年11月に三陸沖でM6・9の地震が発生し津波を観測したが、今回の震源とは200km以上離れており、気象庁の担当者は「直接の関係はないと考えている」と話している。 |
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