[2025_11_26_13]柏崎刈羽原発再稼働容認 1200人県庁囲い抗議 県民投票必要と訴える(上越糸魚川タイムス2025年11月26日)
 
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柏崎刈羽原発再稼働容認 1200人県庁囲い抗議 県民投票必要と訴える

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 花角英世知事が東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を容認したことを受け、同原発再稼働の是非を問う団体などは25日、新潟市中央区の県庁を囲う「人間の鎖行動」を実施した。県内外から約1200人(主催者発表)が参加。再稼働容認は不当な判断などと抗議し、行動後は担当者に決議文を提出した。

 決議文では、21日の花角知事による再稼働容認の判断は「脱原発の社会を目指す」「原発再稼働の是非は県民に信を問う」とした公約に反するものと指摘。また、判断前日の20日に同原発テロ対策での不備が報道されたことにも触れた上で、今回の判断は民主主義の根幹に関わる重大な問題であり、議会ではなく県民に信を問うべきとして、判断への抗議と再稼働については県民投票の必要性を強く求めている。

 同行動前に県自治会館で集会が開かれ、県内外の団体や県議、国会議員から知事の判断に憤りの声やメッセージが寄せられた。「柏崎刈羽原発再稼働の是非を考える県民ネットワーク」の世話人の1人、片岡豊さん(上越市)はあいさつで「原子力基本法には民主、自主、公開の原則、事業者には信頼の確保が義務付けられているが、県知事判断はどの局面を切り取っても原則にもとり、東電も不祥事を繰り返し信頼にはほど遠い」と指摘、「知事の思惑通り進めば、国策に対して地方が民主的手続きなく唯々諾々と従うことになり、県政に末代まで残る汚点となる」として、知事に怒りの声をぶつけ、県議会に県民の立場で議論をするよう訴え、県民投票を目指そうと呼びかけた。

 参加者は午後0時10分ごろから、県庁の四方を囲うように「人間の鎖行動」を実施。プラカードや横断幕を掲げながら「知事は公約を守れ」「地震や大雪では避難できない」「再稼働の是非は県民で決めたい」などとシュプレヒコールを上げた。
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