| [2025_11_28_09]関電美浜・高浜原発の差し止め認めず 高裁金沢支部、住民申請を棄却(日経新聞2025年11月28日) |
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10:13 関西電力の美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)と高浜原発1〜4号機(同県高浜町)の運転差し止めを福井県などの住民が求めた2件の仮処分申請の即時抗告審で、名古屋高裁金沢支部は28日、いずれも退ける決定をした。大野和明裁判長は「抽象的な危険性だけで原発の運転差し止めを認めるべきではない」と判断した。 運転開始から40年を超えた原発の安全性、原子力規制委員会の新規制基準や避難計画の妥当性などが争点だった。 大野裁判長は決定理由で、原発の危険性の有無を巡る立証責任は住民側にあるとした上で、経年による配管などの劣化管理について「関電の原因調査や対策が不十分とは認められない」と指摘した。 規制委の規制基準は不合理でなく、関電側の耐震設計の目安も低水準とはいえないと判断。原発の具体的な危険性はなく、避難計画の不備だけをもって地域住民に放射線被害が及ぶとはいえないとした。 決定を受けて関電は「引き続き、安全性と信頼性の向上に努める」とコメント。住民側の弁護団は「不当極まりない決定」との声明を出した。 福井地裁は2024年3月、住民側の申し立てを却下。住民側が翌4月に即時抗告していた。 美浜3号機は1976年、高浜1〜4号機は74〜85年に運転を開始。規制委は2016年、美浜3号機と高浜1、2号機の40年を超えての運転延長を認可し、24年には高浜3、4号機でも認めた。 |
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