[2025_12_09_44]八戸震度6強 おいらせ、階上6弱 太平洋沿岸で津波観測 後発地震注意情報発表も(東奥日報2025年12月9日)
 
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八戸震度6強 おいらせ、階上6弱 太平洋沿岸で津波観測 後発地震注意情報発表も

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 8日午後11時15分ごろ、本県東方沖を震源とする地震が発生した。震源の深さは約50kmで、マグニチュード(M)は7・6と推定される。本県では八戸市南郷で震度6強、おいらせ町と階上町で震度6弱を観測するなど、県内の広い範囲で強い揺れに見舞われた。気象庁は本県太平洋沿岸に津波警報、日本海沿岸に津波注意報を発表。県内各自治体が避難指示を出している。

 青森地方気象台によると、県内で震度6強が観測されたのは、1996年に震度階級が10段階となって以降初めて。
 予想される津波の最大高さは、本県太平洋沿岸で3m、日本海沿岸で1m。8日午後11時43分、六ヶ所村のむつ小川原港で40cm、9日午前0時53分、八戸港で40cmの津波を観測した。
 県災害対策本部によると、東北町で道路が陥没し、男性1人がけがをした。意識はあるという。
 五所川原消防本部によると、五所川原市内の70代女性が落下物によりけがをした。六ヶ所消防署によると、77歳女性が転倒しけがをしたとの通報があった。七戸町榎林地区と李沢地区で、断水が発生している。
 地震発生直後、青森市幸畑谷脇で火災が発生した。
 県警高速隊などによると、9日午前0時20分現在、八戸自動車道の八戸インターチェンジ(IC)−浄法寺(岩手)IC間と、八戸ジャンクション(JCT)−八戸北IC間、百石道路の八戸北IC−下田百石IC間、三陸沿岸道路の八戸是川IC−階上IC間の上下線が通行止めとなっている。
 東北電力ネットワーク青森支社によると、県内は約9干戸が一時停電した。9日午前1時現在、県内は風間浦村で約400戸、むつ市で約100戸が停電している。
 むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設を運営するリサイクル燃料貯蔵(RFS)は、8日午後11時50分時点で「被害はない」と回答した。東北電力は9日午前0時7分時点で、東通原発(東通村、運転停止中)について「異常は確認されていない」と答えた。
 日本原燃によると、核燃料サイクル施設(六ヶ所村)は異常の有無について確認中という。
 JR東日本によると、9日午前0時現在、東北新幹線下りはやぶさ41号が、八戸−七戸十和田聞で停車している。在来線は奥羽線が上下2本を運休した。青い森鉄道も全線で運転を見合わせている。

 後発地震注意情報発表も

 気象庁によると、青森県で震度6強を観測した地震の規模を精査しており、マグニチュード7・0以上と判断されれば、巨大地震の発生可能性が平常時より高まったとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が初めて発表される。
 気象庁は9日の記者会見で、今後1週間程度、同規模の地震に注意するよう呼びかけた。さらに強い揺れの地震発生の恐れもあるという。
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