[2025_12_09_16]【被害まとめ】青森県で震度6強 けが人や建物被害相次ぐ 気象庁が「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初発表 (青森放送2025年12月9日)
 
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【被害まとめ】青森県で震度6強 けが人や建物被害相次ぐ 気象庁が「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初発表

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 8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震がありました。
 震源の深さは約54キロ、マグニチュードは7.5です。
 気象庁は一時、北海道と青森県、岩手県に津波警報を発表していましたが、9日午前2時45分に津波注意報に切り替えました。

 これまでに八戸港とむつ小川原港で40センチの津波が観測されています。

 東北電力東通原発、むつ中間貯蔵施設、六ヶ所村の核燃料サイクル施設で、異常は確認されていません。
 県は12市町村に災害救助法を適用しました。

 気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表しました。
 今後1週間は大規模な地震の発生に警戒を強めるよう呼びかけています。

 消防などによりますと、地震のあと県内では少なくとも11人がけがをしています。

 八戸市の「ホテルルートイン本八戸駅前」では、3人が転倒しました。
 このうち1人が出血しましたが、いずれも軽傷だということです。

 東北町乙供では国道394号が陥没して車両が落下しました。車から50代の男性1人を救助したということです。
 命に別条はないということです。

 青森市幸畑では8日午後11時30分まえ「2階のストーブが倒れた」と通報があり、住宅で火災が発生しました。
 この火事で高齢男性1人がけがをして搬送されました。
 搬送時意識はあったということです。

 五所川原市みどり町では住宅で落下物により、70代の女性1人けがをしたという情報がありました。

 東北町の老人施設「ケアホーム乙供」では、テレビが倒れて高齢者1人がけがをしたということです。

 南部町によりますと、10代の女性が自宅で避難中にけがをしたということです。

 おいらせ町では67歳の女性がタンスで頭を打って切り傷を負い、流血したということです。
 女性は軽傷で、自分で病院に行き治療を受けています。

 三沢市では10代の女性が、地震によって転倒してけがをしました。
 また60代女性が動悸で搬送されました。
 いずれも命に別状はないということです。

 県内各地では建物の天井や壁が壊れたりする被害が相次いでいます。
 むつ市のホテルニューグリーンでは、地震の影響でホテルの看板の一部が落下したとみられています。
 落下物はホテルの前に駐車中の車にぶつかり、車体は大きくへこんでいます。
 周辺では外壁が崩れている建物が、いくつか見られるということです。

 八戸市江陽2丁目にあるショッピングセンター「ラピア」では、入り口付近の壁が崩れている様子が確認されました。

 八戸市によりますと、八戸清掃工場第一工場の管理棟1階エントランスの配管に亀裂が入り、水漏れが発生しているということです。

 七戸町によりますと午前0時10分ごろから、4つの地区で断水が確認されています。
 断水が確認されているのは、榎林地区、貝塚地区、二ツ森地区、甲田地区です。
 459世帯1,072人に影響が出ているとみられています。

 おいらせ町によりますと、木崎地区の『開明橋』に亀裂が確認されたため、通行止めにしているということです。

 青森県の宮下宗一郎知事は県庁で開かれた災害対策本部で、12市町村で「災害救助法」が適用されることになったと発表しました。
 津波注意報が解除されるまで、避難所で避難を続けるように呼びかけています。

 JRは地震の影響で設備点検を行っているため、12月9日の東北新幹線は盛岡〜新青森駅間の上下線で、始発から運転を見合わせると発表しました。
 運転再開の見込みは立っていないということです。

 また、東京〜盛岡駅間(秋田新幹線を含む)は、一部列車に遅れが見込まれるものの、始発から平常通り運転するとしています。

 在来線にも影響が出ています。
 奥羽本線は地震に伴う設備点検の影響で、一部列車に運休が発生しています。
 これまでに上下3本が運休しました。

 津軽線は、青森〜蟹田駅間の上下線で運転を見合わせています。
 これまでに上下6本が運休しています。
 運転再開の見込みはたっていません。

 大湊線は、野辺地〜大湊駅間の上下線で運転を見合わせています。
 これまでに上下7本が運休しています。
 運転再開の見込みはたっていません。

 五能線は岩館駅〜五所川原駅間で運転を見合わせています。運転再開は8時ごろを見込んでいますが、安全確認の影響などにより遅れや再開時刻の変更が発生する可能性があるということです。
 これまでに上下11本が運休しています。

 八戸線は9日、すべての列車の運転を見合わせます。

 青森県によりますと、八戸東高校では、校舎の基礎にひびが入り、全体的に10センチほど沈んでいるということです。
 また、渡り廊下のつなぎめ部分が崩落し、管理棟と教室棟をつなぐ渡り廊下1階の扉が開かず、2階から接続できない状況だということです。

 三戸高校では、エキスパンション(建物の揺れを軽減する継ぐ手)が機能して破損し、蛍光灯や食器が破損したということです。

 県は9日、三八管内の県立学校は休校措置をとるよう指示し、それ以外の学校は校長判断として、被害状況を踏まえて休校措置をとるよう対応しています。
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